道臣命ですが、ウィキペディアでは
道臣命(みちのおみのみこと)は、記紀に登場する古代日本の人物。初名は日臣命(ひのおみのみこと)。天忍日命(あまのおしひのみこと)の後裔で大伴氏の祖。神武天皇の東征の先鋒を務め、神武天皇即位の際には宮門の警衛を務めた。
とあります。書紀では、よく地名とかの由来が述べられますが、元々の名前があって、無理矢理に後付けしているように思われます。ということで、大伴氏の道臣命も、書紀編纂の時代に「道」関係であったと想像されます。
大伴旅人ですが、養老四年、隼人の反乱で、征隼人持節大将軍になりますが、藤原不比等の薨去により都へ召喚されます。この時点で戦いはまだ続いているので、直接には戦闘に関わっていない役割であったように思われます。万葉集に養老年間に常陸国に現れる大伴卿を大伴旅人とする説があります(『大伴旅人(309) (人物叢書 新装版)』鉄野 昌弘 、吉川弘文館 (2021/3/10)の10-13頁に紹介されています)。これは陸奥に対する後方支援の任務のように思われます。
兵站路の確保が大伴旅人の役割とすれば、これが神武東征での道臣命につながります。実績が反映されていることになります。神武東征についてますます大伴氏の関与を感じてきます。
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