2016年5月6日金曜日

地名

 歴史探索入門(小和田哲男)を図書館でたまたま見つけ、借りてきて読んでいます。
地名を手がかりに城館跡を発見する方法について書いてあります(第4章地名・屋号は生きてる)。
 その中で面白かったのが、仮名にして見えてくる地名のところです。
蟹打台という地名が、元は鐘打台→かねうちだい→かにうちだい→蟹打台と変化したとのことです。竹の内はもともと、舘ノ内→たてのうち→たけのうち→竹の内、松葉も元々は的場→まとば→まつば→松葉の変化ということらしいです。
 法師丸というところを探したが、なかなか見つからず池に星丸池があることを教えてもらい、ほうしまる→ほしまるになったことがわかった、漢字で考えるだけではだめで、口に出して発音し、仮名にすることが大事であると書かれています。

 保田という名字がありますが、これも安田→やすだ→保田じゃないかという気がしてきました。以前、田中という名字のお墓が多い中に中田というお墓がありました。これと同じで安田→田安など昔の人は柔軟に考えていたのだと思います。
 永守→永森、柿守→柿森などの例も示されていて、森といっても森林の意味ではないということのようです。石森、水森なども石ノ森・水の森?となりますが、石守・水守だとしっくりきます。