2017年11月30日木曜日

志賀の大仏《しがのおおぼとけ》

 崇福寺跡に向かう途中にあります。元の山中越え(志賀の山越)で、大津の入り口に位置するこの場所と対で京都の北白川に石仏があるそうです。この石仏は、高さ3.1メートル、頭部は耳も彫り出された厚肉彫りの阿弥陀如来像です。十三世紀頃に作られたと説明板にありました。しばらく道を進むと、切通しのようなところがありました。鎌倉七口といわれる切通しがどんなものかわかりませんが、鎌倉時代の痕跡のように思えてきました。鎌倉の玄関にある長谷の大仏のミニチュア版のように見えないこともありません。承久の乱(一二二一年)のあと、朝廷の監視のために六波羅探題がおかれますが、京都にダイレクトに入るための道として、このころに整備されたのではと妄想します。

石像阿弥陀如来座像

このような場所はどこにでもあるのかもしれませんが。



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