淡海三船が出てきたので、また天皇の名前を考えました。以前に「元」の字の天皇を考えましたが、今回、この二人になぜ、天がつくのだろうということです。天照大神も最初に天がつきます。奈良時代は、天武系から天智系へ、変わりつつある時代で、皇位継承で政変が多発しています。淡海三船はこの対立が無くなることを望んでいたのではないかという気がしてきました。天皇のスタートが実質的に、この二人にあるとして、両者に天の字を用い、次の持統天皇に合体するようになってほしいと考えたのかもしれません。当時においては、天武系が嫌われていて、多数派の支持を得た藤原氏が、手段を選ばぬ方法をとって天武系の追い落としをしても認められたのではないかと思われます。前から天智天皇と天武天皇は兄弟ではないと思っていて、それが何かしらに影響しないのでどうでも良いという考えでしたが、それではだめなのかもしれないと思います。唐向けに書かれた日本書紀では神武天皇から始まりますが、天智天皇と天武天皇が兄弟でないとすると、男子王の継続を重視する男尊女卑的な中国では認めてもらえない可能性があります。天武天皇が新王朝の祖となり、神武天皇以来の歴史を作成したのが無意味になることを恐れ、そのために、不自然ですが、兄弟としたということではないでしょうか。淡海三船は天智派と天武派の融和を考え、大伴氏に近づき、天智派の反発を受ける結果になって、朝廷誹謗事件とされたのではという憶測です。単なる思いつきです。
天皇の名前
http://yasudakasetu.blogspot.jp/2015/03/blog-post_17.html
系図については、東大寺
http://yasudakasetu.blogspot.jp/2015/02/blog-post.html
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