NHK,日本人のお名前に感化されてるかもしれません。
上野三碑で、「多胡碑」に人名と思われる「羊」がありましたが、なんだろうということです。
今年の第六九回正倉院展で動物名のついた人物が多くある戸籍が展示されていました。図録で見るとNo.40続々修正倉院古文書 第三十五帙第五巻
下総国葛飾郡大島郷戸籍《しもうさのくにかつしかぐんおおしまごうこせき》ほか
これには、刀良《とら》、刀良売《とらめ》、乎刀良《おとら》、竜麻呂《たつまろ》、馬手《うまて》、比都自《ひつじ》、佐留《さる》、鳥、犬売、猪、子猪などが見え、図版は養老五年(七四五年)、今の東京都葛飾区に比定されています。と書かれています。
サルということで、昔に読んだ梅原猛著『水底の歌-柿本人麻呂論』を思い出しました。名誉剥奪ということで、名前を人からサルに変えさせられたということでした。ウィキペディアで、柿本人麻呂を見ると、藤原馬養(のち宇合に改名)・高橋虫麻呂をはじめ、名に動物・虫などのを含んだ人物は幾人もおり、「サル」という名前が蔑称であるとは言えないという指摘もある。とのことでした。
藤原宇合《うまかい》は、馬を飼うということで人間の立場の名前で、しかも遣唐使の時に変えたので問題はないと思います。高橋虫麻呂の方は知らない人だったので、図書館で
「旅に棲む、高橋虫麻呂論、中西進著、角川書店」を借りてきました。虫麻呂と宇合は万葉集の中で密接な関係があるようでした。本文をほとんど読んでませんが、終わりにの後ろに、高橋虫麻呂について書いてあります。虫麻呂については史書には登場せず、良くわからないそうです。虫麻呂は変な名前だと言うことで調べられていて、虫麻呂は万葉集で五人登場して、安倍虫麻呂、高橋虫麻呂以外は東国出身者は防人の名前で三名だそうです。東国に多い名前かと思いましたが、古代の文献調査では、出身地のわかっている虫麻呂三六人中、二十三人が畿内で、東国関係者は九名とのことです。虫のつく名前が東国に限らないということになります。途中理解できていませんが、最終的に高橋の姓から虫麻呂は、東国出身と言うことのようです。蔑称かどうかはわかりませんでした。
私の手がかりとなるのは、大化の改新での蘇我氏があります。日本書紀では蘇我氏は悪者ですので、フィクションと考えて、自由に名前をつけられたとすれば、馬子と入鹿で、動物の名前です。また蝦夷も人間ですが蛮族的なイメージで、全体として蔑称としてつけられたと考えられます。動物の名などは、トップエリートには使われなかったように思われ、当時の人も動物名に高貴なイメージを持たなかったと思います。ウィキペディアに逆らうようですが、蔑称のような気がします。
上野三碑については、ユーチューブにありました。
良くわかっていなかったのですが、ありがたいことです。
上野三碑
https://youtu.be/S2bLs2RDW5U
上野三碑「多胡碑」
https://youtu.be/fYoLn0poCtg
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