R030117のNHK、Eテレの番組です。NHK番組案内では
活発な火山活動を続ける熊本県・阿蘇。南北およそ25キロの巨大カルデラ地形に、見渡す限りの大草原が広がる。この雄大な景観が生まれた秘密を最新科学で読み解くと、地下深くから湧き上がり、大地をも動かす巨大なパワーの源を発見。さらに、日本有数の広さを誇る草原には、縄文時代から続く人間の営みが深く関わっていることも見えてきた。阿蘇の一年を記録した映像とともに、この地に根づく“人と自然の絆”を徹底解剖する。
阿蘇山のことを知らなかったので勉強になりました。
以下は番組メモ
1.阿蘇の噴火で北海道でも15cm積もった。
2.外輪山の内側は噴火による空洞によって落ち込んだ。 3.米塚というところは三千年前の噴火。現在も活動を続ける中岳では火口に湯だまりがあるという2010年映像が出てきました。2019年では湖は干上がっていました。火炎現象が見られることもあるそうです。湖は直径300m深さ35mにもなる大きな湖で、湯だまりの水量と火山活動の関係から活発度が分かり、ここ数年は枯渇している。
4.外輪山の切れ目について健磐龍命(たけいわたつのみこと)が外輪山を蹴破り人が住めるようにしたとの神話の紹介がありました。熊本地震(2016年4月)の阿蘇大橋の崩落から活断層で出来た。
5.阿蘇の地下のマグマの源
6.阿蘇神社の火振り神事
7.水源が多くあり、雨が降りやすい気候がある。筑後川を始め6つの一級河川の源とこの地域がなり、「九州の水がめ」と呼ばれている。
8.人が集まってくる→野焼きをして草原をつくる阿蘇名物の赤牛とか、半自然草原、放牧の歴史が『延喜式』にあり→表面の黒ボク土の中のプラントオパールが縄文時代の1万3000年前の層にさかのぼることが出来る。人の営みがあった。このススキのプラントオパールの図では三回ほどピークがあり、これも興味を持ちます。
9.草原は狩猟と採集のため。野焼きにより狩猟がしやすくなり、植物を食糧や薬草に利用したことも考えられる。野焼き→農耕文化につながる。
10.阿蘇は日本の原風景
これから考えられることは、阿蘇には地域国家の中心となる勢力があった。それがどうして、この地域の古代の過小評価になったのか? 想像ですが、吉備や阿蘇の地域がヤマトの勢力と対立したことが、書紀などの歴史から除外されたことがあるように思います。高地の山の中でどうして生活したのかという疑問も、野焼きなどで木などを焼き払い、生活しやすい環境を作っていたとすれば、十分成立すると考えられます。草原というのは古代の原風景になります。
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