『式内社調査報告 第二十二巻』、式内社研究會編、皇學館大學出版部、昭和五十五年 に出雲神社がありました。他の地域でも存在するのでたまたま見つけたものです。 場所は山口県佐波郡徳地町となってます。現在、山口県山口市徳地堀3572 。詳しくはネットにあります。
先の本では
【祭神・祭祀】大己貴命(おおなむちのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)。境内に宇佐八幡宮(祭神応神天皇・神功皇后)その相殿に若宮八幡宮(祭神誉田天皇・仁徳天皇)を祭っている。例祭は四月十九日、また神事に御神幸祭後、清農(細男か)出御すれば、参詣者われ先に跪坐し禮拝することが行なわれる。由来等不詳。 【由緒】・・・社記には太古出雲種族の山陽道への膨張発展に伴って其祖神を鎮齋したものであろうと記載するが、佐波川流域と山陰との交通路、流域の出雲系神々の奉齋を考へ合はせるとその推察指摘も興味深い。本社は奈良時代天平十年、周防國正税帳に春秋各十束の頴稻が祭料に奉納されてゐる。貞観九年八月、正五位下より従4位下に神階が加へられた。・・・
出雲神社も少し奥まったところにあるので、出雲からの周防への出先機関的なイメージかなとは思います。奈良時代より古い時代に作られた気がします。
関連して、周防という地域が軍事的に重要な地域であるという気がしてきました。 石城山神籠石というものがあります。古代山城ですが、下の地図をみると 本州・四国・九州を含んだ、海上ルートのポイントにあります。三地域を含む「周」辺の「防」衛の拠点の意味を持つ地名で、うまく名づけられたと感心します。
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