2013年10月28日月曜日

名字:西田(方角の名字について)

本と田のグループを比較した時に西田は東の方に広がっていませんでした。
東西南北、の文字がつく名字を探すと
西村、大西、西田、西川、北村、東、中西、西山、小西、南、北川、西、西尾、西岡、西野、西本、北野、北原、西沢、西原、北島、葛西、北山・・・・
となっていて、この中で15/23が西のつく名字、6/23が北、1/23が東と南です。
圧倒的に西が多いです。
個人的に思いつくのは一つしかありません。
平安時代、末法思想(釈迦がなくなってから2000年たつと末法の時代に入り、仏法が衰えるという思想)で、これに基づいて1052年が末法の初年であるとされた。極楽浄土に往生することを理想とする浄土教がひろまった。そのときに藤原頼通が宇治の別荘を寺としたのが平等院である。ということが拾い読みですが、山川日本史に書いてあります。平等院は宇治川のそばにあり、対岸の大吉山風致公園から展望すると、平等院の西側が非常に見晴らしが良いことがわかります。夕日を浄土に重ねることが出来る一等地です。わざわざ宇治で西方浄土を実現した強い意志を感じます。頼通だけでなく当時の人たちは浄土教の影響を受け、方角の西が意識され、結果として、名字の西がダントツで多くなったと思います。浄土教に強く影響を受けた地域に西の名字が多く、それが現在に続いてきたとの想像です。西田の分布を示します。


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