中国語と日本語は別物だという人がいました。 中国語と日本語は似てる部分がありように思いました。数の読み方です。
漢字 | 一 | 二 | 三 | 四 | 五 |
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日本語 | イチ | 二ー | サン | シー | ゴー |
中国語 | イー | ァー リィャン | サン | スー | ウー |
六 | 七 | 八 | 九 | 十 |
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ロク | シチ ヒチ | ハチ | キュウ | ジュウ |
リィゥ | チー | バー | ジゥ | シー |
「二」は後ろに単位が付く場合「两(リィャン)」に変化します。 「二」「五」「九」「十」は違うように見えます。「五」ですが、見かけはまったく違うようですが、「呉」の日本語発音では、「ゴ」「クレ」です。これが中国語では「ウー」です。数字の中国語読みにある「ウー」も昔は「ゴ」のように思えてきます。
読み方は中国伝来のように思えます。
以下のところには、詳しく書いてあります。 世界の言語の数体系
日本語の数体系(複雑度順位66で下の方)では
この数体系は中国語から輸入されたもので、100 未満は発音以外同じです。日本古来の数体系とは異なります。
とあります。
漢数字の元々の読み方はすべて呉音だが、四、九の呉音「し」、「く」は「死」、「苦」に通じ、また七の呉音「しち」は「いち」と紛らわしいので、置き換えられた。
とあり、修正されていますが、普通に気にせず使っているように思えます。
しかし、中国語の数体系(複雑度順位65)より広東語の数体系(複雑度順位67)を見ると、こちらの方が日本の数え方に似ているように思われます。また上海語の数体系(複雑度順位56)には、「二」を「二ー」と発音しています。良いとこ取りをすれば、日本語の数体系になりそうですが、カタカナの発音では不正確なのでおおよその話になりそうです。
ニューエクスプレスプラス 広東語《CD付》、飯田真紀、白水社 (2019/12/15)を借りてきて見ると、「五」の発音は「んー」となっていて、ピンインは「ng6」で、鼻濁音です。数字の6は声調で普通より低めの音になるようです。「ゴー」と近い発音に思えます。
数字の発音は漢数字の伝来と一体となってるのは確かそうです。
「いち」「にー」「さん」・・・は音読みとは思いもしませんでした。
しかし、「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」・・・こちらはまったく異なり、訓読みのようです。中国伝来よりは古そうです。
広東語については、日本語と似ていると前に言ってました。我ながら忘れるのが速いです。 広東語と台湾語
*「七」を「ヒチ」と読むのは方言らしいです。グーグル検索では「ひちふくじん」でも出てきますが、かな変換では「しちふくじん」でないと出てきません。