2021年10月29日金曜日

倭国は海洋国?

魏志倭人伝に倭国の様子が書かれています。

『新訂 魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝―中国正史日本伝〈1〉』石原道博編訳、岩波書店; 新訂版 (1985/5/16)

魏志倭人伝をよく見てませんでしたが、書いてあります。手抜きですが、ウィキペディアの引用です。

原文
女王國東渡海千餘里、復有國、皆倭種。又有侏儒國在其南、人長三四尺、去女王四千餘里、又有裸國、黒齒國、復在其東南、船行一年可至。

日本語訳
女王国の東、海を渡ること千余里、復、国があり、みな倭種である、又、侏儒(こびと)国が、その南にある、人のたけ三、四尺、女王を去ること四千余里、又、裸国・黒歯国がある、復その東南にある、船で一年がかりで着くことができる。

女王国は卑弥呼の国ということです。国が出てきていて特定は難しいとは思いますが、船での通行といってます。つぎの部分でもっとはっきりと書いてます。

原文
参問倭地、絶在海中洲㠀之上、或絶或連、周旋可五千餘里。

日本語訳
倭の地についての問いて集めるに、海中洲島の上に遠く離れて存在し、あるいは絶え、あるいは連なり、一周は五千余里ばかりか。

つまり、国々が接近してるか離れているかいろいろだが、船によって移動することを前提としています。イメージとしては瀬戸内海の吉備の国のことを述べているように思われます。これは邪馬台国がヤマトにあるという前提では無理がある話です。

元々は『魏志倭人伝の考古学 (岩波現代文庫)』の後ろの方の訳文を見ていて思いました。 ともに同じようなことが書いてあります。 

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