2018年5月19日土曜日

将棋史研究

 藤井七段の活躍で、昔の将棋に少し関心を持っています。戦国時代の将棋に関連するかと思っての投稿です。
 将棋のことで、滋賀県文化財保護協会の編集・発行の紀要に三宅弘氏が
将棋について調べられています。現在は今年に出された将棋史研究ノート9まで進んでいます。本当に偶然に知りました。
 紀要30の研究ノート8では、歩兵の特集です。
歩兵駒の出土した遺跡の項で、全国で35遺跡を数え、出土枚数は132枚にのぼる。・・・一覧表では、平安時代の駒は16枚であるが、それらは全て近畿地方か東北地方に偏っている。遺跡の性格も寺院か宮跡・国府などの公的な機関に限られていることがわかる。
とあります。平安時代には庶民の手の届かない場所で行われていたことを類推する手がかりになることは間違いない。ともあります。
鎌倉・室町時代の歩兵駒出土地域を見ても多くが寺社関係のもののようです。
 ある程度、限られた人たちの間での将棋の普及を考えれば、後奈良天皇の時の話も十分ありうると思われます。この研究ノートでは現在の駒についての連載で、醉象(すいぞう)とかについてはなかったように思われますので、その点が残念です(きちんと見ていないので違ったらすみません)。
 紀要を購入すれば良いのですが、ケチってます。以下に、私のメモ書きです。
1.紀要31、将棋史研究ノート9-飛車と角行の登場-(三宅弘)
2.紀要30、将棋史研究ノート8-歩兵の存在感(三宅弘)
3.紀要29、将棋史研究ノート7-桂馬と香車の動きと性格-(三宅 弘)
4.紀要26、将棋史研究ノート6-銀将の存在-
以下はダウンロード可能です。
5.紀要24、ノート5
6.滋賀文化財だより、No.200、ノート4
7.紀要6、ノート3
8.滋賀文化財だより、No.181、ノート2
9.滋賀文化財だより、No.180、ノート1
ダウンロード先がややこしくなっています。
ノート8の文献の所を見ると、
増川宏一(2013)「将棋の歴史」(平凡社新書670)
があげられています。
また
清水康二(2014)「古式象棋と将棋の伝承」「月刊考古学ジャーナル」3月号 No.428、ニューサイエンス社
などもあるようです。

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