2022年5月15日日曜日

水分神社2

 『社寺縁起・伝説辞典』- 戎光祥出版 (平成21/12/20)をまた見ると、宇太水分神社を見落としていました。

宇太水分神社

【祭神】速秋津比古神《はやあきつひこのかみ》・天水分神《あめのみくまりのかみ》・国水分神《くにのみくまりのかみ》(上宮)、天水分神・国水分神・天児屋根命《あめのこやね」のみこと》・品陀別命《ほんだわけのみこと》(下宮)
【縁起・伝説】『水分宮由来集(みくまりぐうゆらいしゅう)』冒頭の縁起によると、当社は、伊勢大神宮社司の末裔玉造村尾の汲んだ御裳濯川《みもすそがわ》の水が、高見山に至って、白龍に化成したことに始まり、水分大明神は天照大神の分身であるという。また、崇神天皇の御代も、水分神が高見山から芳野中山《ほうのなかやま》、西殿玉岳《にしどのたまおか》、井谷田山《いだにたやま》へと遷座したのが、それぞれ惣社水分神社《そうしゃみくまり》、宇太水分神社上宮、下宮であると伝える。・・・
なお、上・下宮に祀られた水分神は男女一対の神で、陽成天皇の元慶二年(八七八)より前には、水分神を上宮から下宮へ、下宮から上宮へ遷す儀式が行われており、これは古代における上・下宮の関係を窺う上で注目される。・・・

本殿は国宝に指定されてるようです。

国宝 宇太水分神社 奈良県宇陀市 うだのみくまりじんじゃ 

上・下宮について、追加の話ですが、奈良県には丹生川上神社が掲載されています。天武天皇白鳳4年に創始と伝えられている。とあります。 丹生川上神社・丹生川上神社上社・丹生川上神社下社とわかれて記載あります。それぞれの社地の所在不明であったようですが、高龗神社が上社に認定されたようです。 この旧社地は

平面的に見ると拝殿・本殿・吉野川・磐座・神奈備が一直線に並ぶ配置となっている。そのことから、当社は古式の信仰形態を有する神社であると指摘されている。・・・

祭神の高龗神は伊弉諾尊《いざなぎのみこと》が軻遇突智《かぐつち》を斬った時に出生した神である。下社の祭神である闇龗神《くらおかみのかみ》と同様に水を司る神であり、祈雨・止雨に霊験があるという。高龗神は山峰の龍神、闇龗神は谷底を支配する龍神とされる。・・・

奈良県には古い神社が多くて、古い形の神社が残ってるのかと思います。

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