2022年6月4日土曜日

古代の音響空間のイメージ、古墳での妄想

 新美の巨人たちで、「日比谷公園大音楽堂」が放送されていました。 

番組では音響的な話があって、ローマのコロッセオまで出てきます。

正面写真を以下リンクします。 

http://hibiya-kokaido.com/kokaido-yaon-image/stage-center.jpgより

写真でもわかると思いますが、観客席がすり鉢状になっていて、演奏者のところが拡声器のように見えています。宗教的儀式が行われても充分成立する音響空間です。ステージのまわりの壁も音が乱反射するように表面も粗くされているようです。イメージとして玉虫厨子の扉(内面に遷仏《せんぶつ》が並べられている)を開いたように見えてきます。遷仏も表面のでこぼこで音の乱反射を起こしているかもしれません。

前方後円墳も、音が上方に逃げて、祭祀儀礼が周辺に伝わりにくかったのが、キトラ古墳のような新しい形式では、音が反響するような音響空間になり、音響効果が全然違うということで、負けてしまい、すたれたように思えてきます。 キトラ古墳などは、前方後円墳に対し、革新的な埋葬方式です。ローマのコロッセオとつながりがあるかもしれません。

キトラ古墳と川原寺 の続きです。 

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