2018年9月12日水曜日

奈良の墨


 奈良では古くから墨作りが行われ、国内のシェア9割だそうです。律令時代から引き継いでいるにかと思いました。しかしそうではないようです。奈良で古い店で創業1577年とのことで、奈良時代ではありません。菜種油を燃やして煤をとり、にかわで練ります。型をとって乾燥させるそうです。これが油煙墨(ゆえんぼく)。もともとは松を燃やして「すす」を採り、これを松煙墨と言い、古来の墨を作り方で、油煙墨の方が黒く品質が優れていたようです。律令制で文字の保存が必要になり、その結果から、和紙や墨で古代を追っていけるかと思いましたが、難しいようです。興福寺とかで仏教のお経とかの需要が多く、奈良の産地が残ったようです。
墨ー奈良市

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