2020年2月27日木曜日

大宝という年号

 下記の本に面白いことが書いてあります。木簡では干支年で表記されていたのが、年号の「大宝」が使用されるようになるとのことです。発見された木簡では648年が最古で、干支は60年周期なので、大宝元年(701)にうまく収まっているので年代の特定に楽であると書いてあります。701-60=641。つまり偶然で楽になったように書いてましたが、そうだろうかという気もします。最近では2000年問題で、コンピュータの中の年代が下2桁で表したのが問題であったようですが、この時代も60年問題がおこっていたのかもしれません。
『古代地方木簡の世紀』(財)滋賀県文化財保護協会編、サンライズ出版、2008年12月、37ページ

 人生60年以下の時代では、それ以上の期間の歴史に興味がなかったのか、国の歴史とか考える人がいなかったのか。大宝律令ができるまで、必要とされなかったとすれば、古い時代の歴史はあやふやなものになります。

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