2018年12月3日月曜日

神祇官と太政官

 律令制ではともに「官」で「省」より上位に位置づけられているのだけれど、神祇官移という書類が宮内省あてに出されていて、「移」は上下関係にない役所間で使用され、実質的には「省」と同列であることがわかる。実際、神祇官の長官である神祇伯の相当官位は従四位下で、八省の長官の正四位上・下より下にランクされている。
と書いてあります。(正倉院文書の世界、丸山裕美子著、中央公論社発行、108頁)
 最初は、対等であったのが、鎮護国家ということで仏教が取り入れられ、神祇官の地位が太政官に較べて低下していることを示しているのだと思います。

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