2019年8月28日水曜日

八咫烏《やたがらす》と金鵄《きんし》

 古事記には八咫烏が神武天皇を先導して吉野川の下流から宇陀にやってくることになる。
日本書紀では、さらに最終的に長髄彦《ながすねひこ》を討つ場面でなかなか勝つことができなかった。その時に金の鵄《とび》がやってきて天皇の弓の先にとまり、光を放ち、長髄彦の軍は戦えなくなった。ということである。
 古事記では飛鳥(鳥葬)のイメージでカラスを持ってきたが、日本書紀ではさらに金鵄が付け加えられ、イメージアップを図ったのではと思えてくる。日本書紀は古事記のバージョンアップ版であるということであろう。
追記:この話の後に、邇芸速日命《にぎはやひのみこと》が出てくる。理解できにくい部分だが、雰囲気としては、長髄彦と神武天皇とが神器の天の羽羽矢《はばや》・歩靫《かちゆき》の見せあいをして、正統性を争っているところで、結局どちらも正統である話になっている。天智天皇派と天武天皇の争った壬申の乱の話かとも想像される。しかしそうでもないようであり、良くわからない。神武天皇の正統性を若干おとしめていると思われるが、神武天皇=天武天皇であれば、持統天皇の正統性を強調するために、このような文脈になっていても理解できる。

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