2021年7月14日水曜日

ピラミッドと測量技術

 『よくわかる測量』海津優、ユーキャン学び出版、2021年4月30日発行 という本に「ピラミッドを作るには測量技術が不可欠だった」とあります。(38-40ページ)

古代エジプトでは、毎年起こるナイル川の氾濫によって、上流からはこばれてき運ばれてきた肥えた土が周囲の畑に恵みをもたらし、作物がよく実ったといわれています。その一方で洪水があると、地面が上流から流れてきた新たなt土で覆われてしまいますから、誰がどこを耕していたのか境界がわからなくなってしまいます。そこで、洪水の後でもだれがどこで何を栽培すればよいのか、税はどれだけ納めればよいのかを調べるために土地の境界を測りなおすことが必要でした。

古代エジプトには「縄張り師」という測量を専門にする人たちがいて、円や直角三角形などを地上に描くことができて、洪水以後に境界を測量しなおす仕事をしていたそうです。

広い範囲を測量するには、共通の向きの基準が必要です。どこにいても見える夜空の星や太陽なども利用していました。

農業に大切な太陽の動きを知ることや、川の氾濫前に収穫を終えるために暦を作ることなど、季節の移り変わりをきちんと記録して、どのように繰り返してるかを知って予測することは、世界中どこでも統治者の大切な仕事でした。・・・

「ピラミッドには高度な測量技術が満載!」と続きます。

  • 底辺が東西にきちんと向くために必要な技術
  • 積んだ石が崩れないように水平につくるために必要な技術
  • 側面が 遠くから見て平面になるために必要な技術
  • 上から見て、正方形につくるために必要な技術

などあるようです。

古代中国のことも書いてあります。文明の成立には測量技術が必要であったとして、地図が紹介されています。46-47ページ

紀元前二世紀の漢時代の墓「馬王堆漢墓(ばおうたいかんぼ)」(湖南省)で見つかった地図の一つは、十八万分の一の縮尺で描かれています。地図を描くとき、手がかりになる「方格」(一定の距離の格子)を描いてから地図を示す「方格図」という手法が用いられたのだろうと言われています。こうした測量方法や地図の作り方は、このころには体系づけられていました。当時の数学書『周髀算経(しゅうひさんけい)』や『九章算術(きゅうしょうさんじゅつ)』には測量の問題も多く載っています。

コラムには、蓋天説(がいてんせつ)で求められた、正確な緯度ということで計算された落陽の緯度が34.7度で実際と合ってるとあります。

測量の技術や実践、計算法などでは当時の世界最先端にいたことがうかがえます。

とあります。これらの知識が日本に伝わってきたことが考えられます。確信的なものではないですが、ピラミッドと測量技術の関係から考えれば、前方後円墳とかの墳墓に中国からの測量技術とかでの影響が合ったかもしれません。一応、メモ書きです。

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