昔、「おたいしさん」と聞いたときに、聖徳太子か弘法大師かわからなかったのですが、今回奈良国立博物館で開催の「聖徳太子と法隆寺展」で解決しました。 141番展示で、五尊像というのがあります。図録の解説でわかりました。 図では中央が大日如来、右上が如意輪観音、左上が虚空蔵菩薩です。左下が聖徳太子で、右下にが弘法大師が配置されたものです。両「たいし」はお互いに向かい合って座る姿で描かれています。
法隆寺僧顕真(けんしん)によって著された『聖徳太子伝私記』(歴仁元年(1238)頃)には、弘法大師は聖徳太子の生まれ変わりであるとされ、両者の関係がうかがえる。聖徳太子の本地仏は如意輪観音であるとか五尊像の詳しい説明がありますが省略。
聖徳太子信仰も弘法大師を巻き込んで強化されてきたことを示すものとのことのようです。「おたいしさん」で区別がつかなくても当然であったということです。
聖徳太子の憲法十七條ですが、日本書紀の巻二十二に書いてあるのを見ました。展示の中の「以㆑和爲㆑貴」という文です。タットシと読むと思ってましたが、展示のものには、ふりがなで「タフトシ」とあって間違っていたことがわかりました。いろいろ勉強になります。
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