引用元:なぜ英語はSVOの語順なのか?(前編)(後編)
にあります。
古い時代の英語では、格変化を示す語尾の変化がアクセントの弱い部分にあり、格変化がわかりにくくなり、語順に頼ることで主格と目的格を区別するようになった。その時に、SVOかSOVがあるが、SVOが主流であったとのことです。
私には、格変化がない場合に、SOVの形式が成立しにくい気がします。
今でも英語ではI-my-me-mineとか残っています。「I you love.」のような文章があったとき、「I love you.」のことかもしれないと想像できます。「Me you love」でも「You love me」と理解できそうな気がします。単数の場合は良いのですが、「A B C D love.」といった文章の場合「A B C love D」、「A B love C D」のどちらかというのがわかりません。andを使用すれば良いのですが、「A B love C D.」の方がはるかにわかりやすく表現できます。SとOが連なっていると区別が付きにくくなり、区別するためにはandを入れれば良いのですが、聞き取りにくければ、誤解が生じます。コミュニケーションをきちんとするにはSVOにならざるをえないような気がします。最初はわからなくても、時間をかけて段々と最適化されたのではということです。ドイツ語では文の二番目に動詞が来ます。格変化が弱くなればOVSは考えにくいのでSVOに確定するはずです。
元々の言語はSOVであって、格変化がなくなればSVOになっていくこと法則が考えられます。
英語の格変化の弱体化は、SVOの語順の後半にWhyで説明があります。
英文法の変化がイングランド北部で起こったのはバイキングが8世紀後半以降侵攻し、9世紀後半以降イングランド北部に定住したことがあるということです。ややこしい格変化を捨て、語順を固定化しなければならなかった。古英語話者と古ノルド語話者によって変化し、英語全体に広まったということです。
これは、中国語でも同じことが考えられそうに思います。中国語にも格変化がありません。つまり語順が大事になります。SOVを捨て、SVOになったことが考えられます。
中国の周辺国で、日本語・朝鮮語・モンゴル語など語順が似た国が多いです。つまりもともとアジアではどこもSOVであったのが、中国とその近辺が突然変異的にSVOになったのではと思います。中国語が特別で周辺の地域の言語は古い時代を残していると思います。
人類の歴史では、アフリカで生まれ、中東に渡り、さらに東に向かいモンゴロイドとなり、西に向かったのがコーカソイド。バイカル湖付近に至った北方モンゴロイドは寒冷地の季候に順応して短足胴長鼻ペチャの特等を持つようになったといわれています。1万年以上昔の話です。アジアに北方モンゴロイドの人たちが祖語的な言語と共に広まったと考えれば、大野晋氏の日本語タミル語起源説も、時代をさかのぼればありうる話です。直接日本にやってきたと考えにくいですが、共通祖語から分かれたとすればありえます。
あと、日本語で語順というのはかなり強固な感じがします。単語とかはどんどん輸入されたものが広がります。しかし、昔から中国から漢文が入り、今も英語が入ってきていますが、語順については、受け付けていないような気がします。ほかの中国周辺の地域も同様で、強固なSVOが残っていると思います。
参考:図がこちらにあります。今となってはちょっとあやしいですが。
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