2020年7月21日火曜日

道切りと感染症

道切りですが、村(地域)の出入り口にあたる道や辻で行われる民俗習慣のひとつ。疫病などの災厄が村に入ることを防ぎための習俗。辻切り(つじぎり)とも称される。とのことです。
最近まで各地にあった習俗のようです。何をしてるのか良くわかりませんでしたが、今思えば、感染症を災いとして危機意識を持っていて、現在の国境か県境かで封鎖するイメージのものであったんだということです。いつからか不明ですが、現在では、感染症の恐れを忘れてしまっていて、長い歴史の中で、人々は常に感染症の恐れを持っていたはずですが、医学の進歩とかを過大評価してしまい、これが抜け落ちた気がしてきました。律令体制の崩壊から戦国時代の後の統一まで感染症の克服が出来なかったことがあったのかもしれません。遣唐使の廃止とか江戸時代の鎖国とか、感染症対策であったという話を聞いたことがなかったのですが、ありうるのではと思ってきました。
今は店に入るときに、入口で手の消毒をします。これも神社とかに手水舎があって浄めるのと同じような気がします。神社とかは奈良時代前後から形式が整えられてきているはずで天然痘とかの対策になっていたことが考えられます。方違え(かたたがえ、かたちがえ)とかも、外出や造作、宮中の政、戦の開始などの際、その方角の吉凶を占い、その方角が悪いといったん別の方向に出かけ、目的地の方角が悪い方角にならないようにした。とのことで、外国から入獄した場合にホテルとかで二週間ほど様子を見るというのと似ています。昔はおかしな事をしているなと思ってましたが、合理性のある行動であったかもしれません。

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