2014年4月22日火曜日

万葉集:貧窮問答歌

テレビの「100分de名著」の万葉集・第3回を見ていたら、山上憶良の貧窮問答歌の話が出てきました。
日々の生活で苦しんでいる人を描写しているものです。文学史的にはあまり例がないようです。
なぜ憶良が貧しい人の目線に立てたかということです。
憶良が百済滅亡の時に日本に逃れてきた渡来人と考えるとつじつまがあいます。
彼は有能で官吏として抜擢されていたわけですが、少数であり、同じ難民でもそうではない人は苦しい状態に追いやられたと思います。日本に逃れてきた同胞の意識があり、何かしらの記録の形で仲間の悲惨な事実を残さなければいけないという強い思いで貧窮問答歌が作られたのではとふっと思いました。そこで図書館に出かけ、万葉集の本を見てきました。ぱらぱらと見ただけですが、渡来人というのは勘違いかもしれないという気がしてきました。番組では当時の社会状況などについて詳しくは触れられていませんでした。番組を見ただけで私が感じたことですが、ウィキペディアで山上憶良を見ると万葉学者の中西進氏が渡来人説を述べておられるようです。時間があればこのあたり詳しく知りたいと思っています。ほかに万葉集の本で古代の日本語の発音のことがありましたが、ぱっと見て文字だけではわかるものではないと感じました。

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