秋田県に安田の分布が多いですが、以前からなぜだかわかりませんでした。
次の本を見ていて、可能性があると思いました。
日本の中世1:中世のかたち 石井進 著 からの抜き書きです。
日本書紀に斉明天皇の四年(658)から六年にかけて、いわゆる阿部比羅夫の「蝦夷(えみし)」、「粛慎(みしはせ)」征討のの記事をのせる。畿内勢力が日本海ぞいに北上、齶田(あきた)(今の秋田)・渟代(ぬしろ)(いまの能代)・津軽地方の蝦夷を服属させ、さらにその北方の「粛慎」を攻撃したという、早い時期の伝承である。・・・
これは白村江の戦い(663)の前なので、時間的には早く、このときに安田が東北に発生したとはいえそうにありません。しかし、日本海側の海上交通が発達していて、その後に秋田県の方に安田が移住したことで、多いことの理由になるかもしれません。
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