2013年12月2日月曜日

名字:鈴村、鈴木

鈴木を考えていましたが、何ともわかりませんでした。鈴のつく名字からのアプローチです。鈴が含まれる名字は珍しいと思います。鈴村で見ました。分布図を示します。多いのは岐阜県、愛知県、それに続いて三重県、滋賀県です。


鈴村ですが、鈴のある村と考えます。鈴とは駅鈴です。
日本大百科全書の駅伝制度に駅鈴が載ってます。駅伝は中央と地方をつなぐため、一定の距離ごとに宿場を設け、馬や車を備え、乗り継ぎながら重要な通信を送り、交通運輸の用に供するものです。誰でも利用できるものでは無く駅馬には駅鈴、伝馬には伝符が必要です。このうち駅鈴は太政官のほか、太宰府20口、三関の国(伊勢、美濃、越前のち近江)および陸奥国4口、大・上国3口、中・下国2口が配置された。とあります。分布図でみると、陸奥国はおそらく作文ではと思います。太宰府への道筋にはわずかですが、痕跡があるようにも見えます。岐阜県、愛知県などは初期の頃から駅伝制が出来ていて大きな分布になったのではと想像します。ほかの国はわかりません。検証が必要ですが可能性はありと考えます。駅伝制は大宝令(701)で確立したそうです。
駅鈴の管理はとくに厳重であったようで、駅鈴を守るために作られた城柵(じょうさく)から鈴柵(すずき)→鈴木ではと妄想します。鈴木は徳川とともに大きく広がったと思います。分布図を示します。


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