2013年12月5日木曜日

本、下、元、根で終わる名字

同じようなことをやっていますが、全体的な傾向はどうなるかを見ようと思います。
まとめて取り扱いが出来れば、すっきりとします。
本で終わるものは各県ごと比率を合算して表示しています。山本、松元、坂本、・・と合計したものを「*本」で表しています。下で終わるものは「*下」などと表示しています。各県の名字1万件で比率をみて、傾向はつかめると思います。
「*本」≒「*下」、「*元」と「*根」は地域性があります。




2013年12月4日水曜日

好字令

元明天皇の時、和銅六年(713)年7に発せられた勅令で、漢字2字で地名を表せということになったそうです。地名から名字についてもその影響が人名にも影響が出ているとのことで、文字数について調べました。2文字についてはほとんどなので違いが小さく比較してもほとんど同じでわかりません。一文字の名字について見ました。


北陸から和歌山県のラインで比率が高いようです。好字令に逆らっているようです。
三文字以上についても見ます。こちらは東北地方などに比率が高くなっています。
基本的には二文字の名字が多く、好字令の影響を感じますが、それ以外についてはわかりません。


これがどうしたというデータですが、せっかく調べたものなのでアップします。


2013年12月2日月曜日

名字:鈴村、鈴木

鈴木を考えていましたが、何ともわかりませんでした。鈴のつく名字からのアプローチです。鈴が含まれる名字は珍しいと思います。鈴村で見ました。分布図を示します。多いのは岐阜県、愛知県、それに続いて三重県、滋賀県です。


鈴村ですが、鈴のある村と考えます。鈴とは駅鈴です。
日本大百科全書の駅伝制度に駅鈴が載ってます。駅伝は中央と地方をつなぐため、一定の距離ごとに宿場を設け、馬や車を備え、乗り継ぎながら重要な通信を送り、交通運輸の用に供するものです。誰でも利用できるものでは無く駅馬には駅鈴、伝馬には伝符が必要です。このうち駅鈴は太政官のほか、太宰府20口、三関の国(伊勢、美濃、越前のち近江)および陸奥国4口、大・上国3口、中・下国2口が配置された。とあります。分布図でみると、陸奥国はおそらく作文ではと思います。太宰府への道筋にはわずかですが、痕跡があるようにも見えます。岐阜県、愛知県などは初期の頃から駅伝制が出来ていて大きな分布になったのではと想像します。ほかの国はわかりません。検証が必要ですが可能性はありと考えます。駅伝制は大宝令(701)で確立したそうです。
駅鈴の管理はとくに厳重であったようで、駅鈴を守るために作られた城柵(じょうさく)から鈴柵(すずき)→鈴木ではと妄想します。鈴木は徳川とともに大きく広がったと思います。分布図を示します。


2013年12月1日日曜日

名字:大・中・小で始まる名字、精密版

以前に大中小で始まる名字で粗いデータで考えていましたが、前回の宮と寺の比較のように各県最大1万までの名字についてみました。
小の字から見ると、東日本で多い傾向は変わらないように思います。岡山県は目立たなくなりました。関東地方に小の名字で移動していった様子は残っていると思います。


大の字については、わかりにくい結果です。これも岡山県は目立たなくなりました。静岡県から関東地方に微妙に多い傾向があるようにも見えます。大/小の比率で見ると。小に比べてより関東地方では周りに移動し、西日本でも大が増えているようにも見えます。しかし大の名字で一括して扱うには難しいように感じました。

中では北陸地方から近畿、九州へと西日本が多いように見えます。