文学には興味ないので、ノーベル賞を取られたイシグロ氏については、全く知りませんでした。たまたま、テレビの「カズオイシグロの白熱教室」が再放送され、録画してたものをついつい見てしまいました。
この本の内容についても、読んでないので、もちろんわかってはおりませんが、たぶん、白熱教室で話となった「忘れられた記憶」のことがテーマだと思います。その白熱教室で、歴史の問題の話があって、過去の過ちにつきあうのは難しい。思い出さない方が良いのか悪いのかということが出てました。例として、イシグロ氏は第2次大戦後のフランスを取り上げておられます。
大戦中、フランスはドイツに占領され、その時にドイツ軍に協力する人と、反抗してレジスタンス運動を行った人と別れました。戦後、ドゴール大統領は、全員がフランスのために戦ったとして、偉大なフランスを目指すということで、対立を封印したそうです。この辺はちょっと違うかもしれません。とにかく、最近の事例でも、意識的に思い出さないようなことになっています。このことは、どこにでもあるような話かもしれません。
安田仮説も、古い時代の話で、私は今まで意識していませんでしたが、天皇制の問題など日本のタブーに関係してきて、だれも望まないことをやっているような気がしてきました。古い時代のことは時効のように感じられてきているようには思います。今後の日本にとって、かさぶたでおさまっている傷口を開けることになる可能性はあるかもと感覚的に思っています。しかし、多くの人が納得する形で、今後は受け入れていかなくてはならず、段々と認められつつあるのだろうという気でおります。
0 件のコメント:
コメントを投稿