江戸時代の僧侶・国学者の契沖は950年以前の文献から、それに従って仮名遣いを決めるべきであるとして『和字正濫抄』を著し、これが国学者の間に広まり、明治政府はこれを採用し「歴史的仮名遣い」となったようです。この歴史的仮名遣いは10世紀以前のあり方を19世紀、20世紀に復古的に再現しようとしたもので、10世紀以降江戸時代までの大部分の日本人は歴史的仮名遣いは知らなかったとのことです。明治になり水戸藩の国学の影響で、皇国史観が確立されたのと対応していると思いました。
NHK放送大学、日本語概説 日本語の文字と表記 第10回(2015年度再放送)を見て
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