2022年8月13日土曜日

中国と日本の往復

 『船と古代日本』茂在寅男、PHP研究所 (1987/3/4)の124頁に 中国側資料の記録の紹介があります。

前210年 秦始皇帝による蓬莱島への徐福の派遣
57年 倭の奴国王の後漢入貢、光武帝これに印綬を授ける
107年 倭の国王帥升ら後漢に入貢し、生口160人を献上
239年 邪馬台国の女王卑弥呼、帯方郡に使を遣わす。魏の明帝、卑弥呼を親魏倭王とし、金印紫綬を与える
266年 倭の女王壱与、西普へ使を遣わし、入貢する
369年 倭軍朝鮮に出兵、任那に日本府を置く
391年 倭軍、百済・新羅を破り、高句麗と戦う
413年 倭王讃、東普に使を遣わして貢献
438年 倭王讃の弟珍、宋に使を遣わして貢献、安東将軍となる

対応する『日本書紀』の記述がはっきりしません。中国との関係を意図的に無視してると思います。対中関係で不利にならないように考えているとは思いますが、よくわかりません。
海上交通とか考えていた時のメモ書きです。

2022年8月3日水曜日

金刀比羅宮(ことひらぐう)のクンビーラ

 NHKの「先人たちの底力 知恵泉「松本清張」前編」で、 69歳の時に、飛鳥文化の起源をペルシアに求め、イランまで出かけた映像とか紹介されていました。 そうだったと思い出しました。番組では みうらじゅん氏のゴム蛇の話で、ゴムワニから、クンビーラがでてきました。 インドの神様のクンビーラが日本に来て、こんぴらさんになり、そこでゴムワニが売られているとのことです。

宮比羅(くびら)は、仏教の水運の神で、天竺霊鷲山の鬼神で、薬師如来十二神将の筆頭である。宮毘羅、金毘羅、金比羅、禁毘羅とも書く。梵語ではクンビーラ(Kumbhīra)またはキンビーラ(Kimbhīra、「何を恐れることがあろう」の意)で、『月灯三昧経』のサンスクリット原本ではKimpiloと綴られる[1]。十二神将としては宮比羅大将ともいう。(ウィキペディア)

金毘羅信仰 クンビーラは元来、ガンジス川に棲む鰐を神格化した水神で、日本では蛇型とされる。クンビーラはガンジス川を司る女神ガンガーのヴァーハナ(乗り物)でもあることから、讃岐国象頭山松尾寺金光院(現在の金刀比羅宮)では海上交通の守り神の金毘羅大権現として信仰されてきた。特に舟乗りから信仰され、一般に大きな港を見下ろす山の上で金毘羅宮、金毘羅権現社が全国各地に建てられ、金毘羅権現として祀られていた。

この話から、金刀比羅宮の成立は七世紀ぐらいとして、飛鳥の起源が、ペルシア→インド→日本につながってきます。 まだまだな話ですが。