2013年9月30日月曜日

名字:藤井、河内、河村、河本

河内源氏の関係です。
藤井と河内は相関係数0.70です。藤井の藤は藤原氏から来ていると思いますが、井は何だろうと考えていました。大阪河内地方に藤井寺市があり、ここには葛井寺(ふじいでら)があります。葛井→藤井です。フジイの変化でした。藤原氏の影響で葛→藤が一般的になったのではないかと思います。源氏は藤原氏のあとの話なので矛盾はないようです。
河内源氏の広がりとともに藤井が広がった。これは河グループの河村、河本も同様であろうと思います。関東地方ではなく、西の地方なのが少し引っかかり、違うかもしれませんが。


 

 

名字:榎本、井本、江本

榎本を見ているときに井本との相関が0.39でした。こじつけみたいに思わないことはないのですが、井本はイノモト→エノモト→榎本なのかと想像します。榎本と江川は相関係数が0.67で関係は強いようです。しかし江本は計算結果が出て無くて分布図で見ると関係が無いようです。
榎本と江本が関係ありそうですが。






2013年9月28日土曜日

高橋仮説

高橋という名字ですが、高い橋とはどういうことだろうと思っていました。
以下、自分なりの妄説です。
清和源氏のところで、多田という名字に17番目に相関の高い名前に高畑があります。
源氏の全国展開により広がった名前のような気がします。
高畑→タカハタ→(高端)→タカハシ→高橋の変化ではと想像します。

参考 名字:畑、川端
    名字:田畑、川畑、脇田


高畑と高橋の分布図を示します。

   



名字:畑、川端

畑と川端で相関係数0.75です。発音の関係でハタが端っこの意味で関係あると考えます。
前の記事の川畑の続きです。残念ながら川畑と川端の相関は出ていません。しかし思い込みで見れば、前の記事の川畑とこの記事の川端の分布図は似ているような気がしてきます。
一応、畑と端が関係あるとして、畑と川端の分布図を示します。


名字:田畑、川畑、脇田

畑のつく名字ですが、耕作する畑の意味では無く、そば(かたがわ)の意味の「はた」もあるのではと思います。田畑は田のそば、川畑は川のそばの意味ではないかということです。田畑、川畑の相関は0.83です。相関の高い名字に脇田があり、「畑」はそばの意味かもしれないと思うようになりました。川畑と脇田は0.73、田畑と脇田は0.67です。

以下、田畑、川畑、脇田の分布図を示します。



名字:星野、細野

永井、長井を見ていたときに、星野と細野が目にとまりました。長ければ当然細いことになるので、(長くて幅が広い形は想像できません)、永(長)と細は微妙な相関があります。
永井と相関が高い名前に細野が出てくるのはそうかもしれないという気がします。星との関係は一見無いように思います。しかし、このような妙な名字分析をしているとだんだんわかるようになってきました。ホソノとホシノで発音の関係で細野→星野に転化したのだと思います。
分布図を示します。

相関係数0.69です。細野の東側の地域で細野→星野に変わったと思います。
我ながら相関分析恐るべしです。自画自賛です。

2013年9月26日木曜日

名字:白川と黒川

多田源氏の時に、川西市が発祥の地であるとわかったのですが、源氏のことをよくわかってませんでした。源氏の旗は白色らしいです。川西出身で源氏をあらわす白川という名字は多田と相関係数0.71でした。香川県に多いです。多田源氏が香川県に進出したことを想像させます。昔の人は白ということで源氏をイメージしたようです。白川の分布図のみ示します。川西、多田は前の記事を見てください。

 
追記(9月26日)
和名抄という平安時代に作られた辞書にすでに香河郡(かかわのこおり)があるそうです。多田源氏が進出したというのは時代的におかしいかもしれません。
相関ある名字に黒川もありました。多田銀山ということで鉱物の色から出てきてることも考えられます。多田と黒川は相関係数0.51です。黒川と白川では0.56です。多田と白川の結びつきが強いようです。白と黒の対比かもしれません。
香川県の名字はうまく説明できてませんが、しばらくこのままにしておきます。

2013年9月25日水曜日

名字:永井と長井

ナガイの読み方で変化したと思われる名字です。永井と長井です。
一家の繁栄を願って、ずっと継続する意味の名字が好まれたと思います。
長→永の変化で、相関係数は0.62です。永井の方が広がった感じがあります。

残念ながら、長井とは何かということはわかりません。永井と今井との相関係数0.60で長井と今井は0.46です。長井→永井、今井→永井は強いですが、長井と今井は少し疎遠です。「今」ではちょっとということで、今井から永井に変更した人が多いのでしょうか。

2013年9月23日月曜日

笠井仮説

川の名字を見てきましたが、
笠井←河西←川西←多田←清和源氏
清和源氏,多田源氏の関東進出の結果の名字という可能性が考えられます。
笠井さんのルーツ探しというお節介の妄想です。

名字:川西、多田、香川

名字で川西つながりです。ネットで見ると兵庫県川西市は清和源氏発祥の地となっています。
多田と川西と相関高いです。実は香川ともつながりがあります。将棋の香車の香です。武士をイメージします。香川県と関係がありそうです。香川はおいといて、川西市では多田神社があります。
多田を基準に、相関係数が香川0.80、川西0.78となっています。多田源氏ということのようです。
以下、川西と多田、香川の分布図です。これらの名字は香川県から広がったように見えますが、広がり方の違いがあります。
(9月25日追記:そうは思えないような気がしてきました。香川県から兵庫県の川西に移動し、そこから多田源氏が広がったのではなく、川西から多田源氏で香川県に広がったと考える方が良いのではと思います。ウィキペデアでは香川県は香川郡があり、そこから県名になったようですが、香川郡の由来がわかりませんでした。何か説明があれば良いのですが、無いので、香の得意な川西さんから始まったのかと妄想になります。)




 
 

名字:川西、河西

川西と河西の相関がないと前の記事で言ってました。分布図を見ますと全然違います。
おそらく川西が関東の方へ進出してそのときに河西と名字を変えたのではと想像します。






名字:笠井、河西

カサイという読み方で関係のある名字と思います。相関係数は0.59です。
笠井には30傑でほかに笠のつく名字がありません。河西にも河のつく名字がないようです。
(「安田仮説」本には600位までしか出ていないので、元データを見ました。)
河西と川西では読み方が違いますが、関係あるかと見ましたが、川西の相関も30傑に河西は入っていませんでした。カワニシ→川西→河西→カサイ→笠井と思いましたが、検出出来ませんでした。
笠井と河西の分布図を示しておきます。


 
分布が全然違うように見えますが、河西の方は山梨県で非常に突出しています。その部分を除けばそうかなと頷けます(私だけかもしれませんが)。山梨県発祥の名字のように思います。
 このようなことは、山梨県の人なら当たり前のことでしょうが、知らない人にとっては思いもつかないことでしょう。相関係数だけを見てるだけではだめだと改めて思います。

 
 

2013年9月22日日曜日

名字:河野、川野

当たり前と言われそうですが、河野と川野の相関係数0.86です。
川野→河野の変化だと思います。河野の方が東により広がっています。
分布図で見ると納得できます。

2013年9月21日土曜日

名字:今村、岩下

今村と岩下での名字分布です。
村と下には相関があるように思います。従って今≒岩、村≒下ということで、今村≒岩下かなという気がします。しかし見た目は、今村と岩下にそれほどの相関を感じません。相関係数0.83です。
(村と下については、まだよくわかってませんが、「安田仮説」で、中村の相関の高い名字に下のつく名字がちらほらあります。)



名字:今井、岩井

相関係数0.6です。発音の関係ぐらいしか思いつきません。
実は、今村と岩下が相関係数0.83でもっと関係があります。今と岩が関係あると思ったのですが、村と下の関係がわからず、同じ井の仲間での比較をしています。
具体的な「岩」→抽象的な「今」の変化に思えます。
わ→まの変化です。
「ま」と「ば」は似ているようなことがネットで見つかりました。
例:狭い:せばい→せまい
「わ」→「ば」は見つかりません。しかしロシア語で水をводаと言います。
Bみたいなのはvの発音ですが。英語のwaterに対応します。「わ」と「ば」が似ています。
ちなみにウオッカはこの水をかわいらしく言ったものです。
こじつけですが、「わ」→(「ば」をとばし)→「ま」に変化した可能性ありと思います。
古い時代は現在のように発音したのでは無く、イムワイ→イムアイ→イマイの変化かと勝手に想像してます。(追記:この辺消去しようと思いましたが、そのままにします)。名字を考えるときに、昔の発音も意識しておかないといけないように思いました。わかってなく、好き勝手な話になってますが。



(関係ないですが、百人一首に出てくる「わたの原」のわたはwaterかと言われても私は否定できません、肯定もできませんが)

2013年9月19日木曜日

名字:松本から岩本、池本

松本と相関の一番高い名字が岩本です。六番目に池本があります。松、岩、池から日本庭園が想像されます(妄想になってきていますが)日本庭園のテーマのひとつに吉祥があることを思えば関係があっても不思議ではありません。岩や池のついた名字を考えるときに、何らかの意思を持っているのだと思います。住んでいるそばに松や岩があるというのは安直すぎます。一家の繁栄を願う気持ちが名字に出て相関が出てきているような気がします。

2013年9月18日水曜日

名字:松本、竹本、福本、福田

 松と竹の関係ですが、「安田仮説」本の松本のところを見ると、竹本との相関係数は0.61です。
松本は関東地方に多いようです。


 
 
 
松と竹の関係だけに注目していましたが、よく見ると2番目に福本があります。相関係数0.67です。松竹梅と福のおめでたつながりに思われます。また福田とも0.62で関係ありそうです。逆に「安田仮説」本の福田を見れば相関の一番高い名字が松本になっています。
 
分布図では少し違う部分もありますが、数値的にはおめでたい名字の仲間になるように思われます。
 

2013年9月17日火曜日

名字:松田、竹田


松田と竹田は関係ありそうです。相関係数0.58です。松田と竹田の分布図を示します。






名字が松のところの田んぼ、竹のところの田んぼということであれば、竹と松が同じような場所になければならないことになります。従って、実際の松や竹があるということでは無く、松竹(梅)というつながりの中で名字が拡散していったものと考えられます。最初は松田さんのまわりに松が、または竹田さんのまわりに竹があったかもしれませんが、そのうちに松と関係なく広がっていったのでは無いかと想像されます。あと松竹梅の順位が影響しているかもしれません。梅の相関が何となく低くいことも、梅のつく名字を嫌ってしまったのかもしれないという気がします。

以下は個人的な松・竹・梅のメモです。
松竹梅で相関がありそうですが、「安田仮説」本の相関の高い名字の表で見ています。
まず3枚目です。
松田との比較ですが、2番目に竹田、相関係数0.58、12番目に梅津、27番目に佐竹があります。
同じく竹内ですが、26番目に松井があります。
5枚目の武田ですが、竹田は相関30傑には無いですが、4番目に梅津があります。
その下の松井、松尾には30傑には残念ながら出てきていません。
6枚目の小松ですが、3番目に竹村、5番目に佐竹、7番目に武内、30番目に梅原があります。
7枚目の松岡ですが、11番目に竹本、27番目に武内があります。
8枚目、松下、松浦には30傑に出てきていません。
9枚目、松村ですが、16番目に梅田があります。
10枚目、松原は、21番目に竹本があります。松永にはありません。
12枚目、竹田は、19番目に武田がありますので、竹から武への置き換えが行われたと思います。
13枚目、武藤ですが、2番目に大竹があります。竹と武の関係があることを示しているようです。
14枚目、松崎は、15番目に竹下があります。
16枚目、村松、松山ですが、30傑に出てきていません。
17枚目、梅田では、8番目に竹原、26番目に竹中があります。大竹には武藤ぐらいです。
18枚目以下省略します。

2013年9月15日日曜日

「小」のつく名字

林→小林、を考えると、奈良時代から平安時代にいたる東方進出と重なります。ある程度の集団移住が行われた結果と思えます。そうすれば、山田→小山、(中川、西川、北川→小川かはわかりませんが)、・・などの小のつく名字は奈良時代から平安時代にかけて発生した名字であると想像してよいように思われます。素戔嗚尊の田を荒らす乱暴狼藉の神話があります。日本書紀の成立する前の時代です。誰がこんなことをするのだと思いますが、おそらく先住民に了解なく、武力で新田開発を押し通したため、ゲリラ的に妨害を受けた話が元になってるのではないかと想像しました。これから類推すれば、奈良時代から平安時代の関東地方進出にも、強引に行い、これが新たな武力集団、武士の発生をもたらしたんじゃないのかと妄想します。

2013年9月14日土曜日

名字:竹田、武田

武田からはわかりませんが、竹田からは武田と相関があることがわかりました。
相関係数は0.46です。竹田から武田で広まり、武田からは竹田がわかりにくくなったのだと思います。
ほかの名字でも竹→武かなと思う名字もありますが、どの系統の名字が相関あるのかわかりません。


この図を見て相関があるとはちょっとそうとは思えません。武田信玄の甲斐国あたりではどちらも分布していないような共通点はあります。お殿様と同じ発音の名字も許されないような感じを受けますが、詳しくはわかりません。

2013年9月13日金曜日

名字:新田、真田

発音からみだと思います。新田と真田の相関係数が0.45です。
どちらもシンダかシンタと読むことでつながるのではと想像します。
分布図を示します。新田→真田ではないかと思います。


2013年9月12日木曜日

名字:湯浅、岩佐

湯浅と岩佐ですが、相関係数0.69です。ユアサとイワサですが、発音が似ています。
漢字が違いますが、関係あると思います。分布図ではまあ似てるかなという感じではあります。
しかし湯浅醤油の起源で
「湯浅醤油は、由良興国寺の開山覚心(法燈国師)が1228年(安貞2)年中国から径山寺味噌(きんざんじみそ)を伝えたことにはじまるといわれており、その溜に目をつけ、種々な工夫の末に醤油が醸造されるにいたったといいます。そして、正応年間(1288~93)には、岩佐治左衛門により近隣に販売されました。」とあります。醤油でのつながりのように思われます。和歌山県の特産品として、金山寺味噌(きんざんじみそ)で有名らしいです。湯浅と相関が高い名字の人でお味噌屋さんがおられるのですが、関係あるかもしれないなと思います。特徴ある名字がマーカーになって、相関の高い名字も追跡出来るのかもしれません。




2013年9月11日水曜日

名字:菅野、紺野

菅野と紺野の相関係数が0.98です。何かの間違いかもしれませんが、そうでないとすれば、
カンノとコンノと発音が似ているということで、菅野から紺野に変更したのかと思います。
間違えて同じようなデータを持ち込んだ可能性はあります。
分布図を示しておきます。圧倒的に東北地方に多い名字です。